カニンヘンというサイズについて

ダックスフンドのサイズについて、一般的な書き物には以下のようになってます。

「カニンヘン」
　・胸囲：30㌢以下
「ミニチュア」
　・胸囲：31～35㌢
　・体重：4.8㌔以下
「スタンダード」
　・体高：雄23～27㌢、雌21～24㌢
　・体重：雄7㌔以上、雌6.5㌔以上、理想は9～12㌔
　・胸囲：35㌢以上

カニンヘンとは3つのサイズがあるダックスフントの中で、1番小さいサイズです。サイズは胸囲30㌢以下（生後15ヶ月を経過した後）、体重は3、4kg。スタンダードダックス、ミニチュアダックス、と、同じように、「ロングヘアード・カニンヘン」、「スムース・カニンヘン」、「ワイヤーへアード・カニンヘン」の3タイプの毛質があります。
カニンヘンはスタンダードやミニチュアのダックスを、ただ小さくしただけではなく、ウサギなどの小動物を追うことを目的に作出された猟犬で、カニンヘンの原産国はドイツです。ドイツ語でカニンヘンとはウサギという意味になります。
カニンヘンは1995年にはじめて輸入、登録されました。当初は両親犬どちらかがカニンヘンであれば、生まれてきた子犬は、カニンヘンでも、ミニチュアダックスでも、どちらでも登録が可能でした。その結果、登録頭数は増えましたがサイズのバラツキが頻繁にみられるようになり、カニンヘンなのにミニチュアダックス並みの大きさのものが出てきてしまったため、2000年には両親犬とも、カニンヘンでなければ、生まれてきた子犬もカニンヘンの登録ができないように改正されました。
（ただし、生後15ヵ月以上で胸囲が30㌢未満ならミニチュアダックスからカニンヘンへのサイズ変更が可能）

5㌔を超える「ミニチュア」については、また今度の機会にでも。
今日は「カニンヘン」について、少々語りたい気分。
我が家には『みるく』というカニンヘンロングダックスと、『くるみ』というカニンヘンワイヤーダックスがおります。両方とも両親犬はカニンヘンでしたから、カニンヘン登録になってます。
が、3㌔ちょっとの『くるみ』でさえ、胸囲は30㌢を超えているのです。
この子達は出すつもりはありませんが、ショーの世界だとアウトですね。
なのになのに、両親犬も同胞の兄弟犬もみぃ～んな立派なミニチュアなのに、ショーに挑戦中の『杏』の胸囲は26～28㌢しかないのです！
多分このままあまり変わらないと思うので、生後15ヶ月を過ぎた頃、カニンヘンにバラエティー変更して、カニンヘンでショー再チャレンジとなる予定です。

ここで私が言いたいのは、もし『杏』がこのまま大きくならず、カニンヘンへバラエティー変更して、
その後カニンヘンのオスと交配した場合、生まれた子供の登録はカニンヘンで出来ますよね？
でも、『杏』の両親も兄弟犬も先に書いたように、立派なミニチュアなんですよ。
ってことは･･･？子供は大きくなる可能性って残りますよね？

最近、より小型化が望まれていて、カニンヘンダックスの方がミニチュアダックスよりもお値段が
高い傾向があります。
数がまだ少ないってところも、値段が高い理由のひとつですね。
だから、中にはご飯の量を絞って、大きくさせないところもあるとか聞きます。
良くない傾向ですね。

でも、ショーに出るのでない限り別にその辺りのサイズに拘る必要性って無いと思うんですよ。
健康であればこそです。
だから私は『杏』も含めて、他のカニンヘンの子達にもミニチュアを掛けるつもりでいます。
そして、ミニチュア登録するつもりです。
大きくなるもならないも、『杏』が例のように個体差があります。
それも個性と捉えれば良いと思うので、その個性と向き合ってくれるオーナーさんと出会えれば
いいな･･･そう思ってます。

ちなみにそんな事言ってる管理人が何故カニンヘンの『みるく』と『くるみ』を購入したかというと･･･
既にミニチュアが2頭いたので、4頭になるなら、今度はちょっと小さいほうが全部を扱い易いかなという単純な理由。
でも、今更思いますが、ミニチュアでも良かったですよ。
5㌔あるって大きいかなって思っていたのですが、それが骨量や筋肉のせいであれば、
そんなに大きく感じないですから。

「カニンヘン」に拘って探さないほうがいいんじゃないかな～って思います。