母乳な愛？

ご存知の方は沢山いらっしゃると思います。
人間にせよ、犬にせよ、母乳というものは、飲まれて中がカラになると
また満たされてきます。
減ったら、次の母乳が生産されます。減らないとそのうち枯れていきます。
要するに、需要を確認して供給が始まるのです。
需要が無くなると、供給もストップされます。

これって、きっと母乳にだけ当てはまるものではないのですね。
たとえば、愛情。
たとえば、情け。
たとえば、親切。
たとえば、パワー。
たとえば、エネルギー。

なのに、人ってこれらに関してはその反対のことをしていることが多いのですね。
「情けは人の為ならず」
この格言の意味を、「情けは人のためにならないから、情けをかけてはいけない。」
ぬぁ～んて思ってる人は論外として･･･
「人に情けをかけることは、めぐり巡って自分に返ってくる。だから情けをかけましょう。」と
思ってる人、手を挙げて～。は～い、それは私です。

そう。「返ってくる」と思っていたんですね。
要するに、Aさんに情けをかけると、めぐり巡ってZさんくらいから返してもらえると･･･
まぁ、ある意味まったくの間違いではないのかも知れませんが、最近は「母乳の原理」なのではないか？ と思うようになってきました。
要するに、自分の中から湧き出てくるものではないかと･･･

上記のようなものを先に人に与えると（需要）、その与えた場所がぽっかりと穴が空く。
それを誰か別の人に埋めてもらわないと、いつまでたっても空いたままだ。
なんか損をするような気がする。 もったいないからあげないでおこう･･･
そんな風に思って、供給をしないと、需要を感じられないから、供給がストップし、
干上がるのではないかと。
愛情も、情けも、親切も、パワーも、エネルギーも、全部全部自分を満たすのは、
自分自身しかないと。
それは、他に供給をして中をカラにしないと、次の供給が生まれないのだ。

元気な人は、周りも元気にしながら、その人本人はもっと元気。
その元気を人から返してもらおうなんて思っちゃいない。
だって与えれば与えるほど、自分の内から溢れ出てくるから。

返してもらおうって思ってる間は、ずっと飢えたままなのだ。
自分を救うのも自分。反対に殺すのも自分だ。
物理的なことは関係ない。

いくつかのことはクリアできてるんだけどなぁ･･･
いくつかのことは全然クリアできてないんだなぁ。

小我の愛と大我の愛。
このお題、難しゅうございます。あぁっ